49歳の誕生日を過ぎた頃、私は丸7年勤めた派遣会社を辞めました。ちょうど1年前くらいです。
無期雇用で、7年間ずっと同じ職場。
大手建設会社の事業所で、8人くらいの男性の中に、女性ひとりの事務員として働いていました。
今思えば、とても恵まれた環境だったと思います。
でも、不思議と後悔はありません。
自分なりにやり切った感覚があり、「ここで一区切りかな」と自然に思えたのです。
その後、中小企業の経理に正社員として採用されました。
簿記2級とFP2級を持っていたこともあり、「これから10年頑張るぞ!」という気持ちでした。
けれど、現実は思っていたものとは違いました。
経理部は女性4人。
そのうち3人は、すでに結束の強い仲良しグループ。
そこへ新参者として入った私は、どうしてもなじめませんでした。
毎日8時間が苦痛でした。
家に帰っても笑顔が減り、何のために働いているのかわからなくなっていきました。
喉にずっと違和感があり、あとから調べると「ヒステリー球」という症状に近かったようです。
面接では、
「コミュニケーション能力には自信があります!」
なんて言っていたんですけどね。
前職では頼りにされていたし、誰とでも楽しく話せていたので、それが自分の強みだと思っていました。
……どこがやねん、という感じです(笑)
結局、私は3か月で退職しました。
正直、かなり落ち込みました。
「自分は社会不適合なんじゃないか」
「もうどこへ行っても無理なんじゃないか」
そんなことまで考えました。
でも今振り返ると、あの時辞めた判断は間違っていなかったと思っています。
もちろん、しっかり働いてくれている旦那さんがいたからこそできた決断で、そこには本当に感謝しています。
仕事をしていない罪悪感がわくこともあるし、「このままでいいんだろうか・・・」って
時々おそってきます。
何もせず夕方になってしまったり、
求人を一日に何度も見て、
「自分にできることなんて、もうないんじゃないか」
と落ち込む日もあります。
とはいえ、その反面、
自分のペースで掃除をしたり、
ゆっくり料理をしたり、
大好きな読書をしたり。ヨガや散歩したり。
穏やかな気持ちでおうち時間を過ごせている。
そんな何気ない毎日を、
今はとても大切にしたいと思っています。
思えばあの3か月間は、毎日YouTubeで心のことを学び、禅の本を読んで、「強くならなきゃ」と必死でした。
呼吸がしにくく、
「自分ではない誰か」を演じているような感覚。
「私はなぜここにいるんだろう」という思い。
そんな日々でした。
そして気づけば、派遣会社を辞めてから1年。
長かったような、あっという間だったような、不思議な1年です。
この一年を振り返って、一番楽しかった思い出は、息子2人との台湾旅行でした。
就職が決まってほっと一安心。大学4年生の長男。
海外旅行に興味を持ち始めた大学2年生の次男。
そして無職になった49歳の私。
3人で行った3泊4日の台湾旅行は、一生の宝物みたいな時間でした。
これからは、短期バイトを少しずつやってみたり、ブログで少しでも人の役に立てる情報を発信したり、ハンドメイドを楽しみながら気に入ってもらえるものを作ったり、お直しをしたりしながら、
「少し興味があること」でお金を稼ぐ。
そんな働き方をしていきたいと思っています。
先のことは、正直よくわかりません。
でも今は、無理して合わない場所に居続けるより、
お給料は少なくても、自分らしくいられる場所で、自分を生かしたい。
そんな気持ちが強くなりました。
本当は、働く女性に憧れが人一倍強いタイプです。
バリバリ働いて、社会で認められて、キラキラしている女性を見ると、「かっこいいな」と今でも思います。
でも私は、そういう生き方はできませんでした。
頑張ってみたけれど、無理をすると、心も体も苦しくなってしまう。
だから最近は、
「誰かみたいになる」ことより、
「自分が穏やかでいられる生き方」を大切にしたいと思うようになりました。
世間から見たら中途半端かもしれないし、立派な肩書きもありません。
でも、
ちゃんと笑えて、ちゃんと眠れて、ごはんがおいしく食べられて、
「今日もいい一日だったな」と思える。
今はそんな毎日のほうが、ずっと大事です。
50歳が近づいてきて、
ようやく「これが自分なんだ」と思えるようになりました。
最後に、いまの私の気持ちを一言で言うなら、
「不安はあるけど不満はない!(笑)」です。
50歳もまだまだがんばります!


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